pi

円周率

数学について話す会

先日、数学について話す会というのを開催した。

数学について話す会

当日の様子は松森さんにまとめていただきました。

togetter.com

色々な参加者、内容の話が聞けて楽しかったし、また各講演に対して質問もたくさん出て勉強になった。 各講演について簡単にですが感想を。

順序数について基本的な定義からやってくれてよかった。 こういう話って人から聞くと入ってきやすい気がする。

  • 数学の定理を物理的に解釈 三島太郎@hdfghgftrr

中高ぐらいで扱う内容を違う切り口で話して面白かった。 物理的な解釈というのは考えたことがなかったし、自分も授業などで使ってみたい。 こちらの本に詳しくあるとのこと。

gihyo.jp

仕事で自然言語処理をやっているということで、それについて基本的な話を聞けた 共起というのが重要らしいことがわかった。

  • 計算論とライスの定理について @λx.x

プログラムに対して決定不能性という概念と、それについてのライスの定理について。 仕事にも役立ったというところも面白かった。(訂正。仕事ではなく、趣味のプログラミングとのことです。) 話の内容には関係ないがmathpowerを見たのがきっかけというのを聞いて嬉しかった。

qiita.com

  • 一昨日arXivにあがった論文について せきゅーん@integers_blog

p進ゼータ値の無理性についての新しい結果。 p進ゼータだと偶数で0になるということも知らなかったが、積公式のようなものはあるんでしょうか。

(勝手に)一緒に勉強していると思ってるinfinity圏の話。 基本的なところがうまくまとまってたけど、15分では話すのが大変そうだった。

speakerdeck.com

半整数ウェイト保型形式を勉強したくなった。 L-valueがわかるというWaldspurgerの定理がすごそうな感じだった。

www.slideshare.net

tsujimotter.hatenablog.com

  • グラフ理論の基礎と確率論的手法について 藤井

グラフ理論での確率的手法を紹介してもらった。確率を使うという考え方が面白く、加法的数論への応用もあるということだった。 タオのブログを参考にしたそう。

The crossing number inequalityterrytao.wordpress.com

楕円曲線の虚数乗法の話。ray類体の具体例。計算するのが好きなのでよかった。

  • 実二次体の類数公式について 中澤俊彦

最近個人的によく話してる話で、類数公式を一般化するという感じのことだった。

  • Chowla-Selberg 公式について 梅崎直也@unaoya

楕円曲線の周期とガンマ関数を結びつけるChowla-Selbergの公式について、Grossによる代数幾何的証明を紹介した。

speakerdeck.com

多重ガンマの話。新谷の多重ガンマはKroneckerの極限公式の別証明のはずで、僕の話とも何らか関係あるかもしれないというのが気になった。

slides.com

事前に一番楽しみにしていたけど、難しかった。でもこういう難しい話が聞けたのでこの会をやってよかった。q類似の話は色々気になっているので、いずれ詳しく話を聞きたい。

github.com

github.com

朝の話の続き。順序数の和、積、べきでどんどん作っていくということをやっていた。\epsilon_0でもまだ小さいというのが面白かった。

Quiverからk代数を作るという話。quiverの表現論と関係あるということだった。 Quiverの表現てたまに話を聞くので、きっと色々面白い例があるんだと思う。

Poisson和公式がなぜあるかということがわかる、読めば感動する証明らしい。

integers.hatenablog.com

  • 周期と Kontsevich-Zagier 予想について @m_river_

周期という数のクラスで積分の変形で二つの違う表示を持つ周期が一致するか判定できるかという話。割と途方も無い問題なように思うけど、こういうのはどう解決するんでしょうかね。

という全17講演でした。

次回に向けての反省点としては、講演時間をもうちょっと考えた方がよいのと、 ツイッターも活用してもよかった(ハッシュタグ告知するとか)。

来年春頃にまた開催したいと思いますので、機会があればご参加ください。